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私の好きな工具 #1 トリマー リョービ 電子トリマ TRE-60V

  • atsushi-t9
  • 2023年8月28日
  • 読了時間: 6分

■リョービ 電子トリマ TRE-60V(購入2回)¥25,444 税込(Amazon)



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ライバル

■マキタ(Makita) 電子トリマ 6mm 3707FC ¥21,629 税込(Amazon)

■BOSCH(ボッシュ) パワートリマー PMR500(購入2回)¥11,041 税込(Amazon)

■リョービ トリマ MTR-42 ¥9,855 税込(Amazon)

■マキタ(Makita) トリマ M373 ¥11,424 税込(Amazon)



トリマーがないとギターは作れない。


ギター製作で絶対に必要な電動工具の一つがトリマーだ。

日常レベルのDIYではあまり出番もなく、馴染みのない人も多いかもしれない。

ギター製作では、木材に穴を掘ることがよくある。ノミがあれば手作業でも出来るが、それはノミの刃を研ぐスキルが最低限なければ無理だし、どう考えて時間が掛かりすぎる。

そこでこのトリマーの出番だ。トリマービットと呼ばれる刃をつけて垂直に下ろし木材を一気に削っていく。

高速で回転(30000回転)するビットはとても強力でともすれば指を飛ばしてしまう凶器になる。

使う時はいつも細心の注意が必要だ。


ビットが回転している状態で持ち上げない。


これを守らないと怪我をする。それも大怪我だ。


ほかにはビットの取り付けも大事。適当にしめるとビットが動き危険。

作業中の握り方も大事。間違っても指がビットに触れないように、よそ見など厳禁だ。

電源コードの取り回しにも注意が必要だ。電源コードがどこかに引っかかって突っ張ると材からトリマーが浮いて危険。その勢いで予期せぬ場所にビットが触れたら大惨事。大事な木材を傷物にして台無しにしてしまうこともある。


ということで、まずはミスをせずに使えることが必要最低限のスキルだ。


中華ブランドは避けた方が良い。


さてトリマーを選ぶにあたって、価格帯がいくつかあることに注意したい。

基本的にどの値段のものを買っても、モーターでビットを高速回転させる以外の機能はないので、懐事情によって選べば問題ない。


が、日本のメーカーのもの、海外メーカーのもの、中華ブランドのものと、どれを選ぶかで作業中の快適度がまるで違う。

一番のおすすめは日本のメーカーのもの。リョービかマキタの1万円前後のものが確実だ。リセールバリューもある。

海外メーカーでも、日本向けのものはビットをとりつけるチャックの径が6mmなら問題ない。

海外仕様のものだとチャック径が1/4インチ(6.35mm)になっており、日本のホームセンターで入手できるビットの軸が6mmなので、せっかく買っても使えないことがあるので注意が必要だ。


中華ブランドははっきり言ってやめたほうが良い。カタチや見た目はマキタのトリマーにそっくりだが、細かいところの作りの精度が悪く、使い勝手がとにかく悪い。ネジが固いとか、少し歪んでキツイとか、モーターがやけに熱をもつとか、そんなことがある。

どうしてもケチりたいなら引き止めないが、それだったら「髙儀 電動トリマ   EARTH MAN  TR-100」というのがおすすめだ。値段は約5000円。

もろもろの質感も及第点。たまーにしか使わないならこれで十分だ。高儀はアフターサービスもしっかりしているのでかなり安心だ。


ベースの出来が全てを左右する。


お値段やメーカー以外に選ぶ時のポイントとして一番重要だと思うのがベースに与えられている深さ調整機能だ。

ベースの先から出す刃の長さによって、木材を掘る深さを決めるのだが、ここで刃の出具合を決めるのが深さ調整機能。

ここで0.5mm単位で刃の長さ(掘る深さ)を調整できるなら、ギター製作に最適だ。


私はその調整機能の出来が一番だと思ったリョービのTRE-60Vを愛用している。

TRE-60Vのベースは大きなネジ式によって本体の位置をすごく微妙に上下出来、狙った通りの深さが掘れる。

マキタのM373のベースはネジによる締め付けだけで本体の位置を決めているので、ネジを緩めればスポッと本体が動いてしまい、毎度毎度刃の長さを測りながら作業しなければならない。

当然電源コードが刺さったまま刃の長さを測ることなどあり得ないので、とにかく手間だ。

ボッシュのPMR500は深さ調整がダイヤル式になっているのだが、そこに切られているネジ溝が甘く、狙った通りに本体の高さを微調整できない。0.5mm単位での調整となるとほぼ勘か偶然になってしまう。


その点リョービはすばらしい。大きなネジ式で精度が甘そうだが、メモリがしっかり刻まれており微調整が目視でやりやすい。何度か使ってみればすぐにその使い勝手の良さがわかるだろう。


リョービのベースにはTRE-60VのアルミベースとMTR-42用のプラスチックベースがあるが、本体の構造2機種とも同じなので、ベースはどちらでも使える。

一見アルミベースが丈夫そうで良さそうだが、本体をしっかり固定するクランプ式のロックがバカみたいに固く、プラスチックベースのクランプのほうが適度な力で操作できるのでおすすめだ。


またプラスチックベースは透明なので、作業中のビットや木材の様子が確認しやすいので、私はプラスチックベースを愛用している。


個体差かもしれないけど弱点もある。


リョービの難点は、タブテールガイドナットの精度が怪しいこと。これはベースの取り付け位置にもよるので複合的な問題ではなるが、ガイドのどセンターにビットのセンターがこないことがある。

ガイドを信じると0.5mmくらい左右どちらかにずれていることがある。


これは改善の方法があるはずなので、今後いろいろ試していきたい思う。


ちなみに私はベアリング付きビットで作業をしているのでタブテールガイドナットの問題はあまり影響を受けていない。しかしやはり精度が命なのでどこか気になっている。



ほかにはトリマーを選ぶポイントとして電子タイプであるかがある。電子タイプなら回転数を変えられるため、ビットによる材の焦げ付きを防いだり、木材の硬さに合わせて回転を変えられる。このあたりはあったら便利な機能だが、無くても別に問題はない。


耐久性はリョービがあるとは言い難い。ある時突然ストップしてしまい、作業が出来なくなったことがあった。ブラシを交換してみたが改善はせずメーカーに修理を依頼した。しかしメーカー側で症状が確認できずそのまま帰ってきた。私はもう一台同じTRE-60Vを買い、そちらを使っている。調子の悪くなったTRE-60Vはまだそのまま手元にある。


このような出来事は個体差によるものだと思うので、リョービが全てダメだとは思わないでほしい。きっとマキタでも高儀でも起きる可能性はあるだろう。


私はベースの高さ調整機能の使いやすさという1点において、リョービのTRE-60Vを激推しする。


今はリョービから京セラの ATRE60Vにモデルチェンジしているが、どちらもAmazonで購入可能。レビューを読むと作りの甘さを指摘する意見もあるが、私も同意する。だが、同じことをもう一度言うが、高さ調整機能の使いやすさという1点において、リョービのTRE-60Vを激推しする。



だが……塗装室の扉を作る作業をしている時にどうしても気になることがあり……(次回に続く)



 
 
 

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